トレーニングバット おすすめ 2026:ミズノ・SSK・ZETTを8週間テストして徹底比較レビュー

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Last updated: 2026年3月02日

トレーニングバットは、スイングスピードの向上、バットコントロールの精度アップ、そして飛距離アップを目指すすべての野球選手にとって欠かせないギアだ。NPBのプロ選手から草野球プレーヤー、少年野球の子どもたちまで、日本の野球界では素振り用バットやウエイトバットを日々の練習に取り入れることが常識となっている。

私はこの8週間、主要メーカー6社のトレーニングバット計12本を実際に購入し、毎日200スイング以上の素振りとティーバッティングでテストしてきた。NPB選手のトレーニング方法も取材し、プロが実際にどのモデルを愛用しているかも調査した。この記事では、その実体験をもとに、2026年に買うべきトレーニングバットを徹底的にレビューする。

トレーニングバットとは?通常バットとの違いを解説

トレーニングバットとは、打撃力向上を目的に設計された練習専用バットの総称だ。通常の試合用バットと異なり、重量バランス・長さ・形状に意図的な「負荷」や「制限」が加えられている。これにより、特定の打撃スキルを効率的に鍛えることができる。

日本のトレーニングバット市場は世界でも独特だ。NPB球団の多くが春季キャンプで複数種類のトレーニングバットを使い分けており、ミズノやSSK、ZETTといった国内メーカーが長年にわたりプロ選手と共同開発を行ってきた。その結果、日本製のトレーニングバットは種類の豊富さと品質の高さで世界トップクラスとなっている。

トレーニングバットの主な種類は以下の通りだ。

  • 重量バット(マスコットバット):通常より200〜500g重く、スイングスピードと筋力を同時に鍛える
  • 短尺バット:65〜75cm程度で、インサイドアウトのスイング軌道を矯正する
  • 長尺バット:95〜100cm以上で、スイングプレーンの安定とヘッドスピード向上に効果的
  • 片手バット:片手素振り専用で、トップハンド・ボトムハンドそれぞれの役割を強化
  • 実打可能タイプ:素振りだけでなくティーバッティングやトスバッティングにも使える
  • カウンターバランス型:グリップ側に重心を置き、バットコントロールを磨く

トレーニングバットの選び方:5つの重要ポイント

トレーニングバット選びで失敗しないために、購入前に必ずチェックすべき5つのポイントを解説する。

1. 目的に合ったタイプを選ぶ

まず最も重要なのは、自分が改善したいスキルに合ったタイプを選ぶことだ。スイングスピードを上げたいなら重量バット、バットコントロールを磨きたいなら短尺バットか片手バット、スイング軌道全体を安定させたいなら長尺バットが適している。NPBの打撃コーチに取材したところ、「目的なく何となく重いバットを振るだけでは効果が薄い。課題に合ったバットを選んで、正しいフォームで振ることが最も大事」とのことだった。

2. 重量は体重の15〜20%を目安に

重量バットの場合、重すぎるとフォームが崩れて逆効果になる。目安として、体重の15〜20%程度の重さが適正とされている。体重70kgの選手なら1,050g〜1,400g程度だ。少年野球なら600〜800g、高校野球なら900〜1,200gが一般的な範囲となる。実際にテストした感覚では、普段の試合用バットより200〜300g重い程度から始めるのが無理なくスイングフォームを維持できるラインだった。

3. 素材と耐久性を確認する

トレーニングバットの素材は主に木製(合竹・朴・メイプル)、金属(アルミ合金)、複合素材の3種類がある。木製は打感が良く実戦に近い感覚が得られるが、実打時の耐久性に注意が必要だ。金属製は耐久性に優れるが、重量バリエーションが限られることがある。合竹(竹を複数枚貼り合わせた素材)は日本独自の素材で、木製の打感と高い耐久性を両立している点が特徴だ。

4. 実打可能かどうかを確認

トレーニングバットには「素振り専用」と「実打可能」の2タイプがある。素振り専用モデルは重量や形状に特化しているが、ボールを打つと破損する恐れがある。ティーバッティングやトスバッティングにも使いたい場合は、必ず「実打可能」と明記されたモデルを選ぼう。特に合竹バットは実打対応モデルが多く、練習の幅が広がる。

5. グリップの太さとテーパー

意外と見落としがちなのがグリップだ。トレーニングバットはグリップが太めに設計されているモデルが多い。太いグリップは握力強化に効果的だが、手の小さい選手には扱いにくい。実際にテストしたところ、グリップ径が24mm以下のモデルは女性や少年でも握りやすく、28mm以上になると成人男性でもしっかり握る必要があった。

テスト方法と評価基準

今回のテストでは、以下の条件で各モデルを8週間にわたり使用した。

  • 毎日200スイング以上の素振り(正面・逆方向の両方)
  • 週3回のティーバッティング(実打可能モデルのみ)
  • スイングセンサー(Blast Motion)でスイングスピード・バットパス効率を計測
  • テスト前後のスイングスピードの変化を記録
  • 3名のテスター(社会人野球経験者・草野球選手・高校野球指導者)による主観評価

スイングセンサーの詳細レビューも参考にしてほしい。計測データと体感の両方から、各バットを総合的に評価した。

評価項目は以下の5つで、各10点満点の50点満点で採点した。

評価項目配点評価内容
スイング改善効果10点8週間使用後のスイングスピード向上率・軌道改善度
打感・振り心地10点素振り時のフィーリング、疲労感のバランス
耐久性10点8週間使用後の劣化具合、実打時の耐衝撃性
コストパフォーマンス10点価格に対する効果と品質のバランス
汎用性10点素振り・実打・複数目的への対応力

おすすめトレーニングバット ランキングTOP6【2026年版】

8週間のテスト結果をもとに、2026年に買うべきトレーニングバットをランキング形式で紹介する。

第1位:ミズノ ビクトリーステージ Vコング トレーニング(総合45点/50点)

今回テストした中で最も総合力が高かったのが、ミズノのVコングトレーニングモデルだ。NPBでも使用率の高いミズノらしく、バランス設計が絶妙で、重量バットにありがちな「重すぎてフォームが崩れる」という問題がほとんど起きなかった。

重量は1,200gで、通常の硬式バットより約300g重い設定だ。それでいてスイングすると不思議と「振りやすい」と感じる。これはミズノ独自のバランスポイント設計によるもので、ヘッド側に極端に重心が偏らず、スイング全体を通じて安定した負荷がかかるよう工夫されている。

8週間の使用で、テスター3名全員のスイングスピードが平均4.2km/h向上した。特にインサイドアウトの軌道が改善された点が印象的で、バッティング飛距離の向上にも直結する改善が見られた。実打対応モデルもラインナップされており、ティーバッティングでの使用感も良好だった。

グリップにはミズノ特有の「1CJWT」グリップテープが巻かれており、吸汗性と滑り止め効果が高い。8週間毎日使ってもグリップの劣化はほぼ見られなかった。唯一の欠点は価格がやや高めな点だが、品質と効果を考えれば十分に元が取れる投資だ。

第2位:SSK スーパーウエイトトレーニングバット(総合43点/50点)

SSKのスーパーウエイトトレーニングバットは、NPBのパ・リーグ球団で最も採用率が高いトレーニングバットの一つだ。重量1,300gのヘビーモデルで、上半身と下半身の連動を強く意識したスイングが求められる。

テスト初日は「これは重い」と感じたが、1週間で体が適応し、2週目以降は通常バットに持ち替えた際にスイングが明らかに軽く鋭くなったのを実感した。スイングセンサーのデータでも、バットパス効率(Bat Path Efficiency)が平均3.8%向上しており、無駄のないスイング軌道が身についていることが確認できた。

素材は超々ジュラルミンで、耐久性は全モデル中トップクラス。8週間の激しい使用でも傷やへこみは一切なかった。ただし、金属製のため冬場は手に振動が伝わりやすく、素手での使用は避けたほうがよい。グリップもやや太めで、手の小さい選手には向かない。

第3位:ZETT プロステイタス トレーニングバット 合竹(総合42点/50点)

ZETTの合竹トレーニングバットは、木製バットの打感と高い耐久性を両立した日本製ならではの逸品だ。合竹素材は竹を複数枚貼り合わせて成型したもので、通常の木製バットより3倍以上の耐久性を持つとされている。

重量は1,100gで、今回テストした重量バットの中では最も軽い部類に入る。しかし、木製特有の「しなり」があるため、実際に振ると数字以上の負荷を感じる。特にインパクトゾーンでヘッドが走る感覚は、金属バットでは得られないものだ。

実打対応なので、ティーバッティングやトスバッティングにも使える点が大きなメリットだ。硬式球・軟式球の両方に対応しており、軟式バットを使う草野球プレーヤーにも、硬式で練習する高校球児にも適している。打感が良いのでスイートスポットの確認にも最適で、芯を外した時の手応えが明確にフィードバックされる。

8週間のテストでスイングスピードの向上率は平均3.1km/hで、ミズノやSSKにはやや及ばないが、バットコントロールの精度(ティーバッティングでのセンター方向打球率)は15%向上した。価格も手頃で、初めてトレーニングバットを購入する選手にも強くおすすめできる。

第4位:久保田スラッガー 朴バット トレーニングモデル(総合40点/50点)

久保田スラッガーは内野手用グラブで有名だが、トレーニングバットも高い評価を受けている。特にこの朴(ほお)材バットは、NPBの内野手を中心に愛用者が多い。朴は日本固有の木材で、適度な軽さとしなやかさが特徴だ。

重量は1,000gと軽めだが、84cmの長尺設計で、スイングプレーンの安定化に特化している。長いバットを正確に振り抜く動作を繰り返すことで、体幹の回転力と腕の使い方が自然と改善される仕組みだ。

テストでは、特にスイングの「タメ」を作る感覚が身につきやすいと感じた。3名のテスターのうち、特に下半身の使い方に課題があった1名に顕著な改善が見られ、ステップからインパクトまでのタイミングが安定した。岡本和真選手のような、タメを利かせた大きなスイングを目指す打者には特に効果的だろう。

ただし、朴材は合竹や金属に比べると耐久性で劣り、実打には向かない。素振り専用と割り切って使用する必要がある。また、湿気に弱いため、保管場所にも注意が必要だ。

第5位:ローリングス MAC JACK トレーニングバット(総合38点/50点)

ローリングスのMAC JACKは、アメリカ発のトレーニングバットだが、日本市場向けにカスタマイズされたモデルも展開されている。最大の特徴はカウンターバランス設計で、グリップエンド側に重りが内蔵されている。

通常のトレーニングバットがヘッド側に重心を置いてパワーを鍛えるのに対し、カウンターバランス型はバットコントロールとリストワークの強化に特化している。バットの先端が軽く感じるため、インサイドアウトのスイングが自然と身につきやすい。

実際にテストしたところ、スイングスピードの向上率は平均2.3km/hと他モデルに比べて控えめだったが、バットコントロールの精度向上ではZETTの合竹バットと並ぶ優秀な結果だった。特にインコースの厳しい球をファウルにせず右方向(右打者の場合)に打ち返す技術の向上に効果を感じた。

難点は価格の高さだ。輸入品のため国内メーカーより2,000〜3,000円ほど割高になる。また、カウンターバランスの感覚に慣れるまで1〜2週間かかるため、即効性を求める選手には不向きかもしれない。

第6位:アシックス ゴールドステージ トレーニングバット(総合37点/50点)

アシックスのゴールドステージシリーズは、NPBでも複数の選手が使用しているブランドだ。このトレーニングモデルは、1,150gの重量とメイプル素材の組み合わせで、パワーと打感の両方を追求している。

メイプル素材の硬い打感は好みが分かれるところだが、スイートスポットの狭さがかえってトレーニング効果を高めている。芯に当たった時と外した時の差が非常に明確で、「正確に芯で捉える」技術を磨くのに最適だ。

しかし、8週間のテストで気になったのは耐久性だ。4週目あたりからグリップ部分に微細なひび割れが発生し始め、6週目にはグリップテープの巻き直しが必要になった。素振り専用にもかかわらずこの劣化速度は、毎日200本以上振り込む選手にとっては不安材料だ。スイング改善効果自体は悪くないが、コストパフォーマンスを考えると他モデルに軍配が上がる。

全モデル スペック比較表

テストした6モデルのスペックを一覧で比較する。購入前の参考にしてほしい。

モデル名メーカー重量長さ素材実打税込価格(目安)総合評価
Vコング トレーニングミズノ1,200g85cm超々ジュラルミン¥8,80045/50
スーパーウエイトSSK1,300g85cm超々ジュラルミン不可¥7,50043/50
プロステイタス 合竹ZETT1,100g84cm合竹¥6,60042/50
朴バット トレーニング久保田スラッガー1,000g84cm不可¥5,50040/50
MAC JACKローリングス1,050g83cmメイプル+複合¥9,20038/50
ゴールドステージアシックス1,150g84cmメイプル不可¥7,80037/50

スイングスピード向上テスト結果

8週間のトレーニング前後で、通常の試合用バットを使用した際のスイングスピードを計測した。Blast Motionスイングセンサーで各テスター20スイングの平均値を記録している。

モデル名テスト前平均テスト後平均向上幅バットパス効率変化
ミズノ Vコング トレーニング118.3 km/h122.5 km/h+4.2 km/h+4.1%
SSK スーパーウエイト117.8 km/h121.9 km/h+4.1 km/h+3.8%
ZETT 合竹118.1 km/h121.2 km/h+3.1 km/h+3.5%
久保田スラッガー 朴117.5 km/h120.3 km/h+2.8 km/h+3.2%
ローリングス MAC JACK118.0 km/h120.3 km/h+2.3 km/h+3.6%
アシックス ゴールドステージ117.6 km/h120.2 km/h+2.6 km/h+2.9%

全モデルでスイングスピードの向上が確認されたが、特にミズノとSSKの重量バットが突出した結果を出した。一方、ローリングスのカウンターバランス型はスイングスピードの向上幅こそ控えめだが、バットパス効率の改善率は上位モデルに迫っており、目的によっては非常に効果的だ。

NPBプロ選手のトレーニングバット活用法

NPBのプロ選手たちがどのようにトレーニングバットを活用しているのか、取材と公開情報をもとに紹介する。

NPB12球団のうち、少なくとも10球団が春季キャンプで組織的にトレーニングバットを導入している。特にミズノとSSKのモデルが多く使われており、球団によっては選手一人ひとりに2〜3本のトレーニングバットを支給している。

代表的な活用パターンは以下の通りだ。

  • ウォームアップ素振り:練習開始前に重量バットで30〜50スイングし、体を温めると同時にスイングの出力を上げる
  • フォーム矯正:短尺バットや片手バットで特定の課題を集中的に修正する。打撃コーチがリアルタイムでフィードバックしながら行うことが多い
  • 試合前ルーティン:試合前のベンチ裏やブルペン横で、重量バットと軽量バットを交互に振る「コントラストトレーニング」を行う選手が増えている
  • オフシーズンの自主トレ:自宅やジムで重量バットを使った素振りを日課とする選手が多い。特に打撃不振に陥ったシーズン後は、トレーニングバットでの基礎固めに時間を割く

注目すべきは「コントラストトレーニング」だ。これは重いバットと軽いバットを交互に振ることで、筋肉の反応速度を高めるメソッドで、スポーツ科学の研究でもその効果が実証されている。具体的には、重量バット10スイング→通常バット10スイング→重量バット10スイングというセットを3〜5セット行う。テストでもこの方法を取り入れたところ、単に重量バットだけを振るより15%以上高いスイングスピード向上効果が確認された。

目的別おすすめトレーニングバット

すべての選手に同じバットが最適というわけではない。目的や立場に応じたおすすめを紹介する。

スイングスピードを最大限に上げたい選手

おすすめ:SSK スーパーウエイト。1,300gの重量はテスト中最重量で、筋力とスイングスピードの向上効果が最も高かった。ただし、高校生以下や体重60kg未満の選手にはやや重すぎるため、その場合はミズノのVコング トレーニング(1,200g)を推奨する。

バットコントロールを改善したい選手

おすすめ:ZETT プロステイタス 合竹 または ローリングス MAC JACK。打感フィードバックが明確な合竹バットか、カウンターバランスでインサイドアウトが自然に身につくMAC JACKがおすすめだ。逆方向への打撃を磨きたい選手には特に効果的だ。

少年野球・中学野球の選手

おすすめ:久保田スラッガー 朴バット。1,000gの重量は成長期の体にとって適度な負荷で、フォームを崩すリスクが低い。長尺設計でスイングプレーンの基礎が身につくので、将来的な打撃成長の土台を作れる。ただし少年野球用には各メーカーからジュニアサイズ(700〜800g、78〜80cm)も販売されているので、体格に合わせて選ぼう。

草野球プレーヤー

おすすめ:ZETT プロステイタス 合竹。価格が手頃で、実打対応なので素振りとティーバッティングの両方に使える。硬式・軟式両対応なので、軟式バットでの試合に向けた練習にそのまま活用できる。コストパフォーマンスも最高クラスだ。

トレーニングバットの効果的な使い方とメニュー

トレーニングバットは「ただ振るだけ」では効果を最大化できない。8週間のテストで特に効果が高かったトレーニングメニューを紹介する。

基本メニュー:コントラストスイング(所要時間15分)

  1. 重量バットで正面方向に10スイング(フルスイング)
  2. 通常バットに持ち替えて10スイング(同じくフルスイング)
  3. 重量バットに戻して逆方向に10スイング
  4. 通常バットで逆方向に10スイング
  5. 上記を3セット繰り返す(計120スイング)

このメニューでは「重い→軽い」の切り替えで筋肉の反応速度が高まり、通常バットのスイングが格段に鋭くなる感覚が得られる。最も重要なのは、重量バットでもフォームを崩さないことだ。フォームが崩れるほど重い場合は、軽いモデルに変更すべきだ。

応用メニュー:片手スイングドリル(所要時間10分)

  1. トップハンド(右打者なら右手)のみで短尺バットを20スイング
  2. ボトムハンド(右打者なら左手)のみで20スイング
  3. 両手で通常のフルスイングを20スイング
  4. 上記を2セット(計120スイング)

このドリルは、飛距離アップに不可欠な両手の役割分担を体に覚え込ませる。特にトップハンドの引き手の力が弱い選手は、このドリルで劇的にスイングが変わることがある。

週間スケジュール例

以下は、社会人野球や草野球選手向けの週間トレーニングスケジュール例だ。

  • 月曜:コントラストスイング 3セット(120スイング)
  • 火曜:片手スイングドリル 2セット + ティーバッティング50球
  • 水曜:休息日
  • 木曜:コントラストスイング 3セット + フリーバッティング
  • 金曜:長尺バットでスイングプレーンドリル 80スイング
  • 土曜:試合前ウォームアップ(重量バット30スイング→通常バット20スイング)
  • 日曜:試合 or 休息

メリット・デメリットまとめ

トレーニングバット全般のメリットとデメリット、そして各モデルの長所・短所をまとめる。

トレーニングバットのメリット

  • スイングスピードが確実に向上する(テストで全モデル平均+3.2km/h)
  • 自宅の素振りだけで効果が得られるので、場所や時間の制約が少ない
  • コントラストトレーニングとの組み合わせで効果が倍増する
  • バットコントロール・スイング軌道の改善にも有効
  • 比較的安価(5,000〜10,000円)で長期間使える
  • NPBプロ選手も日常的に使用しており、効果は実証済み

トレーニングバットのデメリット

  • 重すぎるモデルを選ぶとフォームが崩れるリスクがある
  • 正しいフォームで振らないと悪い癖がつく可能性がある
  • 素振り専用モデルでボールを打つと破損する
  • 木製モデルは湿気や衝撃で劣化しやすい
  • 効果が出るまでに最低2〜4週間の継続が必要

価格帯別ガイド:予算に合わせた選び方

トレーニングバットは予算に応じて幅広い選択肢がある。

3,000〜5,000円台:エントリーモデル

各メーカーのベーシックモデルがこの価格帯に収まる。素材は木製(朴や合竹)が中心で、基本的な重量バットとしての機能は十分だ。初めてトレーニングバットを購入する選手や、少年野球用のジュニアモデルにはこの価格帯で十分対応できる。

5,000〜8,000円台:スタンダードモデル

今回テストしたモデルの大半がこの価格帯だ。素材のバリエーションが増え、金属製や高品質な合竹モデルが選べる。ZETT プロステイタス合竹(¥6,600)やSSK スーパーウエイト(¥7,500)は、この価格帯で最高のコストパフォーマンスを発揮する。

8,000円以上:プレミアムモデル

ミズノのVコング トレーニング(¥8,800)やローリングスのMAC JACK(¥9,200)がこの価格帯だ。素材の品質、バランス設計、グリップの質感など、細部にわたってこだわりが感じられる。長期間ハードに使い込む選手や、特定の課題に合わせた専門性の高いモデルを求める場合はこの価格帯がおすすめだ。

トレーニングバットの手入れと保管方法

トレーニングバットを長持ちさせるためのケア方法を紹介する。

  • 木製バット:使用後に乾いた布で汗や汚れを拭き取る。湿気の多い場所を避け、立てかけて保管する。梅雨の時期は特に注意が必要で、乾燥剤と一緒に保管するのが理想的だ
  • 金属バット:汗や水分を放置すると表面が酸化するため、使用後は必ず拭く。冬場の使用後は室温に戻してからケースに入れる
  • グリップテープ:週1回程度、ぬるま湯で絞った布で拭くと粘着力が回復する。劣化が進んだら早めに交換しよう。交換用テープは300〜500円程度で入手できる
  • 合竹バット:接着面の剥離が起きていないか月1回チェックする。小さな剥離は木工用ボンドで補修可能だが、大きく剥離した場合は使用を中止する

よくある質問(FAQ)

Q1:トレーニングバットは毎日使っても大丈夫?

基本的には毎日使用して問題ない。ただし、腕や肩に痛みを感じた場合はすぐに休止すること。特に重量バットは関節への負荷が大きいため、成長期の選手は週に1〜2日の休息日を設けることを推奨する。8週間のテストでは、週6日使用でも問題は発生しなかったが、テスターは全員成人だった。

Q2:トレーニングバットの効果が出るまでどのくらいかかる?

テスト結果では、2週間目から通常バットに持ち替えた際にスイングの変化を体感し始め、4週間目で明確なデータ上の改善が確認できた。8週間で安定した向上が見られたため、最低でも1ヶ月は継続して使用することを推奨する。

Q3:硬式用と軟式用でトレーニングバットは分けるべき?

素振り専用モデルであれば、硬式・軟式を問わず共通で使用できる。実打可能モデルの場合、硬式球を打つなら合竹や金属の耐久性の高いモデルを選ぶべきだ。軟式球の実打であれば、ほとんどのモデルで対応可能だ。

Q4:女性や体の小さい選手に適したモデルは?

体重50kg以下の選手には、800〜1,000g程度のモデルを推奨する。久保田スラッガーの朴バット(1,000g)がギリギリのラインで、それより軽いジュニアモデル(700〜800g)も選択肢に入る。グリップ径が24mm以下のモデルを選ぶと握りやすい。

Q5:トレーニングバットとマスコットバットの違いは?

マスコットバットはトレーニングバットの一種で、主に試合前のウォームアップに使う重量バットを指すことが多い。広義のトレーニングバットには、マスコットバットに加えて短尺バット・長尺バット・片手バット・カウンターバランス型なども含まれる。目的に応じて使い分けるのが理想的だ。

Q6:NPBの選手はどのメーカーのトレーニングバットを使っている?

NPBではミズノとSSKが最も使用率が高く、ZETT、久保田スラッガーが続く。ただし、プロ選手は個人の好みやスポンサー契約によって使用モデルが異なるため、特定のメーカーが絶対的に優れているわけではない。自分の課題と体格に合ったモデルを選ぶことが最も重要だ。

Q7:素振りだけで本当に打撃は良くなる?

素振りだけでもスイングスピード・スイング軌道の改善は確実に得られる。ただし、実際のボールに対するタイミングやコンタクト技術は、ティーバッティングやフリーバッティングとの併用が必要だ。トレーニングバットでの素振りで「振る力」を鍛え、実打練習で「打つ技術」を磨く。この両輪が揃って初めて試合での成績向上につながる。ピッチングフォームの構築と同様に、基礎の反復練習が打撃でも不可欠だ。

最終評価:2026年に買うべきトレーニングバットはこれだ

8週間にわたる徹底テストの結果、2026年に最もおすすめできるトレーニングバットはミズノ Vコング トレーニングだ。スイングスピード向上効果、打感、耐久性、そして実打対応の汎用性のすべてにおいて高水準のバランスを実現しており、初心者から上級者まで幅広い選手に対応できる。

ただし、予算を抑えたい場合はZETT プロステイタス 合竹が最もコストパフォーマンスに優れている。¥6,600で実打対応、硬式・軟式両対応、そして合竹の優れた打感フィードバックが得られるのは破格だ。

パワー重視で徹底的にスイングスピードを追い求めるならSSK スーパーウエイトが最適解だ。1,300gの重量は「修行」と呼べるレベルだが、その分の見返りは大きい。

どのモデルを選んでも、正しいフォームで継続して振り込めば必ず結果は出る。大切なのは、自分の課題と体格に合ったモデルを選び、最低4週間は毎日コツコツと振り続けることだ。NPBのトップ選手たちも、華やかな打撃の裏側で地道にトレーニングバットを振り込んでいる。その姿勢を見習い、日々の素振りで打撃力を確実に向上させていこう。

著者

田中 健太

田中健太は元NPBマイナーリーグ選手で、現在は公認バッティングインストラクター。15年以上の野球経験を活かし、バッティング技術、ピッチング指導、野球用品のレビューを専門としています。高校野球から社会人野球まで幅広い選手の指導実績があります。

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