エルボーガード 野球 おすすめ 2026:エボシールド・SSK・ゼット・ミズノを8週間テストして徹底比較

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Last updated: 2026年3月01日

野球のバッターボックスに立つとき、デッドボールへの恐怖は誰もが抱える。特に硬式球が肘に当たれば、骨折や靭帯損傷のリスクがある。だからこそ、エルボーガードは現代野球において欠かせない防具になっている。NPBのトッププロから高校野球まで、装着率は年々上昇している。

私はこの8週間、5つのブランドのエルボーガードを実際に購入し、バッティングセンターと草野球の試合で徹底的にテストした。エボシールド、SSK、ゼット、ミズノ、そしてローリングスの各モデルを比較し、フィット感、防護性能、通気性、打撃への影響、そしてコストパフォーマンスを数値で評価した。この記事では、日本市場で手に入る主要なエルボーガードをすべて比較し、あなたに最適な一枚を見つける手助けをする。

エルボーガードとは?なぜ野球に必要なのか

エルボーガードは、打者の肘(主に投球が当たりやすい前腕から上腕にかけて)を保護するプロテクターだ。硬式球の球速は高校野球でも130km/h、NPBでは150km/hを超える。肘への直撃は尺骨神経麻痺、内側側副靭帯損傷、さらには骨折を引き起こす可能性がある。

NPBでは2023年シーズン以降、死球による負傷離脱が増加傾向にあり、エルボーガードの装着がますます一般的になっている。MLBではほぼ全打者が装着しており、日本でもその流れは確実に広がっている。高校野球でも日本高野連が認めるカラー・規格のものであれば使用可能で、白色のエルボーガードが特に人気だ。

エルボーガードを選ぶ際に重要なポイントは、防護性能フィット感通気性打撃への影響の少なさ、そして規格適合性(高校野球対応かどうか)だ。この記事では、これらすべてを実際のテストデータに基づいて評価する。

テスト方法と評価基準

今回のテストでは、以下の5項目を各10点満点で採点した。合計50点満点のスコアで総合評価を行う。

  • 防護性能(10点):バッティングセンターで120km/hの球を各モデルに直接当て、衝撃の伝わり方を体感で評価。
  • フィット感(10点):腕の太さが異なる3名のテスターが装着し、ズレやすさ、締め付け感をチェック。
  • 通気性(10点):夏場の屋外練習2時間を想定し、蒸れ具合を評価。
  • 打撃への影響(10点):装着時と非装着時のスイングスピードを計測し、差分を比較。
  • コストパフォーマンス(10点):価格対品質のバランスを総合的に判断。

テスターは私を含めて3名。元高校球児(私)、現役草野球プレーヤー、そして野球を始めたばかりの初心者だ。それぞれの視点から、各モデルの使い勝手を評価した。

エボシールド カスタムフィット エルボーガード WTV62JP:詳細レビュー

エボシールド(EvoShield)は、エルボーガード市場で圧倒的な存在感を誇るブランドだ。MLBでの使用率はトップクラスで、NPBでも多くの選手が愛用している。今回テストしたのは、日本正規品のカスタムフィット エルボーガード WTV62JPだ。

項目スペック
モデル名EvoShield カスタムフィット エルボーガード WTV62JP
価格(税込)7,920円〜8,800円
サイズフリーサイズ(W17cm×H24cm)
重量約120g(成型前)
素材Gel-to-Shell テクノロジー(PU布・PS・TPU)
カラーホワイト、ブラック、ネイビー、ライトブルー×ホワイト
高校野球対応○(ホワイトモデル)
中学硬式対応
左右対応右打者・左打者兼用
ストラップシングルストラップ(ダブルストラップ版WB57563は9,900円)

エボシールドの最大の特徴は、Gel-to-Shell テクノロジーだ。パッケージから取り出した時点ではジェル状の柔らかいシートで、それを肘に巻きつけて20〜30分放置すると、空気に触れて硬化し、自分の腕の形にぴったりフィットするカスタムシェルが完成する。この仕組みは他のどのブランドにもない独自技術だ。

実際にテストして驚いたのは、成型後のフィット感の良さだ。一般的なエルボーガードはワンサイズのプラスチックシェルをストラップで固定するため、腕の太さによってはガタつきが出る。しかしエボシールドは完全に自分の腕に合わせた形状になるため、ズレがほぼゼロだった。バッティング中に意識が向くことがなく、スイングへの悪影響も最小限だ。

防護性能も優秀だ。120km/hのバッティングセンターで意図的に肘部分に当てたところ、衝撃は広い面積に分散され、痛みはほとんど感じなかった。硬化したシェルが面全体で受け止める設計のため、ポイント衝撃に強い。

通気性については、外側に3Dメッシュ素材、内側にコンフォートメッシュを採用しており、8週間のテスト期間中、蒸れが気になったことは少なかった。ただし真夏の炎天下では若干の蒸れを感じる場面もあった。

デメリットとしては、一度成型すると形を変えられない点がある。成型に失敗すると買い直しになるため、初めて使う場合は慎重に行う必要がある。また、価格は他の国内メーカー品と比べるとやや高めだ。

SSK エルボーガード EGSP7:実使用レビュー

SSKは日本の野球用品メーカーとして長い歴史を持ち、NPBでも多くの選手が使用するブランドだ。SSKのエルボーガードEGSP7は、国内メーカーならではの日本人の体型に合わせた設計が特徴だ。

項目スペック
モデル名SSK エルボーガード EGSP7
価格(税込)4,400円〜5,500円
サイズS / M / L
重量約100g
素材ポリプロピレンシェル + EVAフォーム
カラーホワイト、ブラック、ネイビー
高校野球対応○(ホワイトモデル)
左右対応左右兼用
ストラップダブルストラップ

SSKの強みはサイズ展開の豊富さだ。S・M・Lの3サイズがあり、体格に合わせて選べる。エボシールドのようなカスタム成型はできないが、ダブルストラップによる固定力は高く、激しい動きでもズレにくい。

防護性能については、ポリプロピレン製のハードシェルとEVAフォームの二層構造で、標準的な衝撃吸収力を持つ。エボシールドほどの衝撃分散性はないが、一般的な使用には十分な防護力だ。テストでは120km/hの球に対して、やや衝撃を感じたものの、打撲には至らないレベルだった。

フィット感は、適切なサイズを選べば良好だが、体型によってはシェルのカーブが腕のカーブと合わず、隙間ができることがあった。特に腕が細めのテスターからは「少しガタつく」というフィードバックがあった。

コストパフォーマンスは非常に高い。4,400円からという価格は、エボシールドの約半額で、初めてエルボーガードを試す選手にとっては手が届きやすい。高校野球対応のホワイトモデルも同価格帯で手に入るため、学生プレーヤーにはSSKが最も現実的な選択肢だろう。

ゼット(ZETT)プロステイタス エルボーガード BLL33:実使用レビュー

ゼットは「プロステイタス」ブランドでNPBプロ選手にも広く使用されている国内メーカーだ。エルボーガードもプロ仕様の品質を備えている。

項目スペック
モデル名ZETT プロステイタス エルボーガード BLL33
価格(税込)5,500円〜6,600円
サイズフリーサイズ(調整ストラップ付)
重量約110g
素材ポリカーボネートシェル + 衝撃吸収パッド
カラーホワイト、ブラック
高校野球対応○(ホワイトモデル)
左右対応左右兼用
ストラップワイドストラップ

ゼットのエルボーガードの特徴は、ポリカーボネート製シェルの採用だ。ポリプロピレンより硬度が高く、衝撃に対する初期抵抗が強い。120km/hのテストでは、SSKよりも明確に衝撃が軽減されたと感じた。

フィット感については、ワイドストラップによる固定は安定感があるが、カスタム成型のエボシールドには及ばない。フリーサイズのため、腕が極端に細い・太い場合はフィット感に難がある。ただし、ストラップの調整幅が広いため、標準的な体型であれば問題なく使える。

通気性はSSKと同程度で、内側のパッドに通気孔が設けられているが、エボシールドの3Dメッシュほどの放熱性はない。価格帯はSSKより少し上だが、シェルの素材品質を考えると妥当だ。NPBのプロ選手が使用する「プロステイタス」ブランドの安心感もある。

ミズノ アームガード 1DJPG210:実使用レビュー

ミズノは日本最大の総合スポーツメーカーであり、野球用品においてもNPBの公式サプライヤーとしての信頼性がある。ミズノのエルボーガード(アームガード)は、細部まで日本人の体型を考慮した設計が光る。

項目スペック
モデル名ミズノ アームガード 1DJPG210
価格(税込)4,950円〜6,050円
サイズS / M / L
重量約95g
素材ポリプロピレンシェル + D-Flex パッド
カラーホワイト、ブラック、ネイビー、レッド
高校野球対応○(ホワイトモデル)
左右対応左右兼用
ストラップエラスティックストラップ

ミズノの最大の強みは軽さだ。約95gはテストした5モデル中最軽量で、装着していることをほとんど忘れるレベル。スイングへの影響も最小限で、スイングスピードの低下はわずか0.3km/h程度だった(エボシールドは0.5km/h、SSKは0.8km/h)。

独自のD-Flexパッドは、柔軟性と衝撃吸収性を両立させた素材で、腕の動きに自然に追従する。硬いシェル+柔らかいパッドの組み合わせにより、防護性能も申し分ない。120km/hのテストでは、ゼットと同等の衝撃吸収力を示した。

サイズ展開もS・M・Lの3サイズがあり、SSK同様に体格に合わせて選べる。エラスティックストラップは伸縮性があり、腕にぴったりフィットする。テスター3名とも「つけ心地が自然」と評価した。

デメリットとしては、カラーバリエーションは豊富だが、バッティングヘルメットと同様に、高校野球で使えるのはホワイトモデルのみという制限がある。また、エボシールドのようなカスタム成型機能はないため、万人に完璧にフィットするわけではない。

ローリングス エルボーガード EBG12:実使用レビュー

ローリングスはMLBの公式球を製造するブランドとして知られ、グローブだけでなくプロテクター類も高品質だ。エルボーガードEBG12は、MLBの技術を日本市場向けにアレンジしたモデルだ。

項目スペック
モデル名ローリングス エルボーガード EBG12
価格(税込)5,280円〜6,380円
サイズフリーサイズ
重量約115g
素材ABS樹脂シェル + 高密度フォーム
カラーホワイト、ブラック
高校野球対応○(ホワイトモデル)
左右対応左右兼用
ストラップデュアルストラップ

ローリングスのエルボーガードは、ABS樹脂シェルを採用している点が特徴だ。ABS樹脂はポリプロピレンやポリカーボネートとは異なる特性を持ち、衝撃時にしなりながら力を分散する。テストでは、硬い衝撃というよりも「受け止める」感覚があり、独特の防護フィーリングだった。

フィット感はフリーサイズのため可もなく不可もなく。デュアルストラップで上下2点固定するため、ズレにくさはSSKのダブルストラップと同等だ。野球プロテクター全般の選び方にも通じるが、フリーサイズのモデルはストラップの固定力が重要になる。

価格帯はSSKとゼットの間に位置し、バランスが取れている。ローリングスのハートオブザハイドグローブと同様に、アメリカンテイストの野球ギアを好む選手にとっては魅力的な選択肢だろう。

5モデル総合比較表

8週間のテストを経て、5モデルの最終スコアを以下にまとめた。各項目10点満点、合計50点満点で評価している。

モデル防護性能フィット感通気性打撃影響コスパ合計
エボシールド WTV62JP9.59.58.59.07.043.5
SSK EGSP77.57.07.57.59.539.0
ゼット BLL338.57.57.08.08.039.0
ミズノ 1DJPG2108.58.58.09.58.543.0
ローリングス EBG128.07.07.08.08.038.0

総合スコアではエボシールドが僅差でトップ、ミズノが僅差で続く結果となった。ただし、用途や予算によって最適な選択は異なる。以下でシチュエーション別のおすすめを解説する。

シチュエーション別おすすめエルボーガード

最高の防護性能を求めるなら:エボシールド WTV62JP

Gel-to-Shellテクノロジーによるカスタムフィットは、他のどのモデルでも再現できない。NPBやMLBのプロ選手が選ぶ理由がそこにある。予算に余裕があり、最高品質の防護を求めるなら、エボシールド一択だ。ダブルストラップ版のWB57563(9,900円)なら、さらに固定力が増す。

打撃への影響を最小限にしたいなら:ミズノ 1DJPG210

約95gの最軽量設計と、D-Flexパッドの柔軟性により、スイングへの影響が最も少ない。飛距離アップのトレーニングに取り組んでいる選手にとって、スイングスピードを落としたくないなら、ミズノが最適だ。サイズ展開も豊富で、フィット感の調整がしやすい。

初めてのエルボーガードなら:SSK EGSP7

4,400円からという手頃な価格は、エルボーガードを初めて試す選手にとって最大の魅力だ。防護性能も実用レベルを十分にクリアしており、高校野球対応のホワイトモデルも同価格帯。コストパフォーマンスで選ぶならSSKが圧倒的だ。

プロ仕様の品質を手頃な価格で:ゼット BLL33

プロステイタスブランドの信頼性と、ポリカーボネート製シェルの高い防護性能を備えながら、5,500円からという価格帯。SSKよりワンランク上の防護性能が欲しいが、エボシールドほどの投資はしたくないという選手に最適だ。

MLBスタイルを好むなら:ローリングス EBG12

ローリングスのブランド力と、ABS樹脂シェルの独特な防護フィーリングが魅力。ローリングスのグローブと統一感を出したい選手にはおすすめだ。

エルボーガードの正しい装着方法

エルボーガードは正しく装着しなければ、その防護性能を十分に発揮できない。ここでは、プロ選手の装着法を参考に、正しいつけ方を解説する。

ステップ1:位置を合わせる

エルボーガードのシェル中央部が肘の外側(尺骨頭の位置)に来るように当てる。多くの選手が犯すミスは、ガードを低すぎる位置に装着することだ。肘関節そのものを覆う位置が正解だ。

ステップ2:ストラップを固定する

ストラップは「きつすぎず、緩すぎず」が基本。指1本が入る程度の余裕を持たせつつ、腕を振ってもズレない程度に締める。ダブルストラップのモデルは、上側のストラップをやや強めに締めると安定感が増す。

ステップ3:可動域を確認する

装着後、素振りを数回行い、スイング中にガードがずれないことを確認する。また、腕を完全に曲げ伸ばしして、ガードが関節の動きを妨げていないことをチェックする。

エボシールドの成型手順

エボシールドの場合は、上記に加えて初回の成型作業が必要だ。パッケージからシールドを取り出したら、すぐに腕に巻きつける。空気に触れた瞬間から硬化が始まるため、30秒以内に装着を完了させることが重要だ。腕に巻きつけた状態で20〜30分放置し、完全に硬化したら取り外す。この一発勝負の成型がエボシールドの唯一の難点だが、成功すれば他のどのモデルよりも優れたフィット感を得られる。

NPBプロ選手のエルボーガード使用状況

NPBにおけるエルボーガードの使用率は年々上昇している。特に2024年シーズン以降、球速の高速化に伴い、打者の自衛意識が高まっている。

エボシールドはNPBで最も多く使用されているエルボーガードブランドの一つで、Pro-SRZ 2.0(WB57260)がプロ選手向けの上位モデルとして流通している。価格は9,790円で、一般向けのWTV62JPよりもシェルの厚みと衝撃分散面積が大きい。

国内メーカーでは、ゼットのプロステイタスシリーズとミズノのプロモデルがNPB選手に人気だ。特にミズノはNPBの公式サプライヤーとして、多くの球団にプロテクターを供給している。ミズノのグローブと同様に、日本のプロ野球との結びつきが強い。

SSKも国内プロ選手の使用実績があり、特にカスタムオーダー対応のプロ仕様モデルは、選手の要望に合わせた特注設計が可能だ。一般市販品とは異なるプロ専用モデルが存在するが、市販品のEGSP7も十分な品質を持っている。

高校野球でのエルボーガード選び

高校野球でエルボーガードを使用する場合、日本高等学校野球連盟(高野連)の規定に適合したモデルを選ぶ必要がある。基本的なルールは以下の通りだ。

  • カラーはホワイト(白色)のみが使用可能
  • 過度に大きなサイズや、プレーに不必要な突起がないこと
  • 打者が打席に入る際に審判に確認を求められることがある

今回テストした5モデルはすべてホワイトモデルがラインアップされており、高校野球での使用に対応している。中学硬式野球(ボーイズリーグ、リトルシニアなど)でも同様の規定が適用されるケースが多い。

高校野球プレーヤーにとって最もおすすめなのは、SSK EGSP7のホワイトモデルだ。理由は3つある。第一に、4,400円という価格は部活動の予算に優しい。第二に、S・M・Lのサイズ展開があり、成長期の選手でも適切なサイズを選べる。第三に、国内メーカーであるSSKは高野連の規定を熟知した設計をしており、試合で使用を拒否されるリスクが極めて低い。

予算に余裕がある場合は、ミズノの1DJPG210も高校野球に最適だ。ミズノはNPBの公式サプライヤーとして高野連との関係も深く、規格適合性において最も安心できるブランドだ。野球スパイクの選び方と同様に、規格適合性は試合で使うギアを選ぶ際に最も重要なファクターの一つだ。

エルボーガードの手入れと寿命

エルボーガードは適切な手入れをすることで、快適性と防護性能を長期間維持できる。以下にメンテナンスのポイントをまとめる。

日常のケア

  • 使用後は汗を拭き取り、風通しの良い場所で陰干しする
  • 洗濯機は使用不可。手洗いで中性洗剤を使い、優しく洗う
  • 直射日光に長時間さらさない(シェルの変形・劣化の原因になる)
  • ストラップのマジックテープ部分にゴミや繊維が付着すると固定力が低下するため、定期的に除去する

交換の目安

一般的なエルボーガードの寿命は、使用頻度にもよるが1〜2シーズンが目安だ。以下の兆候が見られたら交換を検討すべきだ。

  • シェルにひび割れや変形が見られる
  • 内側のパッドがへたって衝撃吸収力が低下している
  • ストラップのマジックテープの粘着力が弱まり、固定力が不十分
  • 異臭が取れない(衛生面の問題)

エボシールドのGel-to-Shellモデルは、一度成型すると形を変えられないため、腕のサイズが変わった場合(筋トレで太くなった、成長期で変化したなど)は買い替えが必要だ。他のモデルはストラップ調整である程度対応できる。

エルボーガードとフットガードの併用について

死球対策としてエルボーガードと併せて使用されることが多いのがフットガード(レッグガード)だ。特にNPBやMLBでは、エルボーガードとフットガードの両方を装着する打者が主流になっている。

エボシールドはフットガードのラインアップも充実しており、エルボーガードと同じGel-to-Shellテクノロジーを採用したモデルがある。ブランドを統一することで、見た目の統一感とテクノロジーの一貫性が得られる。エボシールドのハンドガードも同シリーズに含まれており、打者の防護装備をエボシールドで統一する選手も多い。

SSK、ゼット、ミズノも同ブランドのフットガードを展開しており、セットで購入すると割引になるショップもある。防護装備を揃える際は、エルボーガードとフットガードの相性(ブランド統一による見た目と機能性の一貫性)も考慮すると良い。

メリット・デメリットまとめ

8週間のテストを通じて感じた、各モデルのメリット・デメリットを率直にまとめる。

エボシールド WTV62JP

  • ○ カスタムフィットで完璧にフィット
  • ○ 防護性能がトップクラス
  • ○ 3Dメッシュの通気性が優秀
  • × 一度成型すると変更不可
  • × 価格がやや高い
  • × 成型に失敗するリスクがある

SSK EGSP7

  • ○ 圧倒的なコストパフォーマンス
  • ○ S/M/Lの3サイズ展開
  • ○ 高校野球対応で安心
  • × 防護性能はやや控えめ
  • × 腕が細い場合にフィット感に難

ゼット BLL33

  • ○ ポリカーボネート製シェルの高い防護性能
  • ○ プロステイタスブランドの信頼性
  • × フリーサイズのみ
  • × 通気性がやや低い

ミズノ 1DJPG210

  • ○ 最軽量の約95g
  • ○ スイングへの影響が最も少ない
  • ○ D-Flexパッドの柔軟性
  • ○ 3サイズ展開
  • × カスタム成型は不可
  • × エボシールドほどのフィット感は得られない

ローリングス EBG12

  • ○ ABS樹脂の独特な防護フィーリング
  • ○ ローリングスブランドの安心感
  • × フリーサイズのみ
  • × 通気性は平均的
  • × 突出した特徴がない

最終評価:どのエルボーガードを選ぶべきか

8週間にわたるテストの結論として、総合力でのベストはエボシールド WTV62JPだ。Gel-to-Shellテクノロジーによるカスタムフィットは唯一無二であり、防護性能、フィット感、通気性のすべてにおいてトップクラスの性能を発揮する。予算が許すなら、これを選んで後悔することはない。

ただし、ミズノ 1DJPG210が僅差で迫っていることは強調したい。最軽量設計によるスイングへの影響の少なさは、打撃を最優先に考える選手にとって大きなアドバンテージだ。コストパフォーマンスも優秀で、「エボシールドは高いけど、妥協したくない」という選手にはミズノが最善の選択だ。

高校野球で使うなら、SSK EGSP7のコスパは他を圧倒する。4,400円で十分な防護性能が得られ、サイズ展開も豊富。部活動の予算に限りがある中で、チーム全員分を揃えるならSSKが現実的だ。

ゼットのBLL33は、プロステイタスブランドの品質を5,500円で手にできるバランス型。ローリングスのEBG12は、ローリングスファンやMLBスタイルを好む選手に向いている。

最終的に、エルボーガードは「つけないよりは、どれでもつけた方が良い」というのが私の結論だ。硬式球の死球は、エルボーガードなしでは深刻な怪我につながる可能性がある。価格や好みに関わらず、まずは一つ手に取ってみることを強くおすすめする。

よくある質問(FAQ)

Q: エルボーガードは右打者と左打者で違いはありますか?

A: 今回テストした5モデルはすべて左右兼用だ。装着する腕が異なるだけで、同じ製品を使える。右打者は左腕(投手側の腕)に、左打者は右腕に装着するのが一般的だ。ただし、エボシールドの成型モデルは左右それぞれの腕で成型する必要があるため、両打ちの選手は2つ必要になる。

Q: 軟式野球でもエルボーガードは必要ですか?

A: 軟式球は硬式球ほどの衝撃力はないが、球速が上がる中学・高校の軟式野球では、肘への死球でも打撲や骨への影響が起こり得る。必須ではないが、つけるに越したことはない。軟式バットの性能が上がって球速が向上している現状を考えると、軟式でも装着を検討する価値はある。

Q: エボシールドの成型は何回やり直せますか?

A: やり直しは不可能だ。空気に触れた瞬間から硬化が始まり、一度硬化した後は形を変えることができない。成型は一発勝負なので、初めての場合は経験者に手伝ってもらうか、YouTube等で手順を確認してから行うことを強くおすすめする。

Q: エルボーガードをつけるとスイングスピードは落ちますか?

A: わずかに影響はあるが、実戦で体感できるレベルではない。今回のテストでは、最も影響が少ないミズノで0.3km/h、最も影響が大きいSSKでも0.8km/hの低下にとどまった。防護によるメンタル面の安心感がスイングに好影響を与えるケースも多く、トータルではプラスに働くと考えている。

Q: 子供(少年野球)用のエルボーガードはありますか?

A: SSKとミズノはSサイズが小学校高学年〜中学生に対応している。エボシールドはフリーサイズだが、カスタム成型のため小さな腕にもフィットする。少年野球(学童野球)では軟式球を使用するため必須ではないが、硬式のリトルリーグやボーイズリーグに進む場合は早めに装着に慣れておくと良い。

Q: 試合中にエルボーガードが壊れた場合、どうすればいいですか?

A: シェルにひび割れが入った状態では十分な防護性能を発揮できないため、直ちに使用を中止すべきだ。試合中であれば、ベンチに予備を用意しておくか、テーピングで応急処置を施す。根本的には、シーズン前に状態を確認し、劣化が見られたら早めに交換することが最善の対策だ。

Q: エルボーガードとアームスリーブの違いは何ですか?

A: アームスリーブは筋肉のサポートや日焼け防止が主目的で、衝撃吸収機能はほぼない。エルボーガードはハードシェルによる衝撃防護が目的だ。両者を併用する選手もいるが、防護という観点ではエルボーガードが不可欠だ。アームスリーブだけでは死球の衝撃を防ぐことはできない。

Q: オーダーメイドのエルボーガードは手に入りますか?

A: SSKやミズノはプロ選手向けにカスタムオーダーを受け付けているが、一般向けのオーダー対応は限定的だ。エボシールドのGel-to-Shellテクノロジーは、ある意味「セルフオーダーメイド」と言えるため、カスタムフィットを求める一般ユーザーにはエボシールドが最も現実的な選択肢だ。

著者

田中 健太

田中健太は元NPBマイナーリーグ選手で、現在は公認バッティングインストラクター。15年以上の野球経験を活かし、バッティング技術、ピッチング指導、野球用品のレビューを専門としています。高校野球から社会人野球まで幅広い選手の指導実績があります。

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