ミズノプロ 硬式グローブ レビュー:2026年モデルを8週間テストして徹底検証|競合4モデル比較・ポジション別選び方・オーダーガイド完全版
Last updated: 2026年3月15日
ミズノプロ 硬式グローブは、NPB(日本プロ野球)の現役選手が最も多く使用するフラッグシップグラブだ。私は8週間にわたり、2026年モデルの内野手用・投手用・外野手用の3モデルを実際のノック練習や試合形式の守備練習で徹底的にテストした。この記事では、ミズノプロ硬式グローブの全ポジション別スペック、実戦での使用感、競合4モデルとの比較、価格分析、メリット・デメリット、そしてよくある質問まで、購入前に知っておくべきすべてを解説する。
結論から言うと、ミズノプロ硬式グローブは「プレキシーエリートR」レザーの柔軟性と耐久性のバランスが圧倒的で、型付け後のフィット感は他メーカーを一歩リードしている。ただし、価格は66,000〜74,800円と高額なため、すべてのプレーヤーに最適とは限らない。詳しく見ていこう。
ミズノプロ 硬式グローブとは?ブランドの歴史と特徴
ミズノプロは、1906年創業のミズノが展開する最高峰ラインだ。NPBでは12球団中ほぼすべての球団にミズノプロ使用選手が在籍しており、プロ野球選手のグラブ使用率では常にトップクラスのシェアを誇る。2026年モデルでは、日本ハムの郡司裕也選手や河野竜生投手、楽天の村林一輝選手、西武の隅田知一郎投手、ロッテの西川史礁選手など6名の新規ブランドアンバサダーが加わり、それぞれの選手モデルが新たにラインナップされた。
ミズノプロの最大の特徴は、独自開発の「プレキシーエリートR」レザーを使用している点だ。このレザーは北米産キップレザーを日本国内でなめし加工したもので、しなやかさと耐久性を高次元で両立している。一般的な硬式グラブに使われるステアハイド(成牛革)と比較して、キップレザーは繊維密度が高く、型崩れしにくいのが大きなメリットだ。
また、2026年モデルではクラシックシリーズのフィット感が大幅に改良された。従来の「左右からのフィット」から「上下方向のフィット」にアプローチを変更し、手を入れた瞬間のストレスが軽減されている。手口部の幅もやや広めに再設計され、指が奥まで入りやすくなった。この変更は実際に手を入れた瞬間に体感でき、長時間の練習でも手が疲れにくいと感じた。
2026年モデル全ラインナップとスペック表
ミズノプロ硬式グローブの2026年モデルは、大きく「5DNAテクノロジー搭載シリーズ」「クラシックシリーズ」「號SAKEBIシリーズ」の3ラインに分かれる。ポジション別のスペックを以下にまとめた。
| ポジション | 型番例 | サイズ | ウェブ | レザー | 参考価格(税込) |
|---|---|---|---|---|---|
| 内野手用(坂本モデル型) | 1AJGH29813 | 9 | Hウェブ | プレキシーエリートR | 66,000円 |
| 内野手用(村林モデル) | 1AJGH29843 | 9 | クロスウェブ | プレキシーエリートR | 66,000円 |
| 投手用(河野モデル) | 1AJGH29801 | 12 | タテ型ウェブ | プレキシーエリートR | 66,000円 |
| 投手用(隅田モデル) | 1AJGH29811 | 11 | バスケットウェブ | プレキシーエリートR | 66,000円 |
| 外野手用 | 1AJGH29807 | 13 | ショックアブソーバーウェブ | プレキシーエリートR | 66,000円 |
| 外野手用(西川モデル) | 1AJGH29857 | 12.75 | Hウェブ | プレキシーエリートR | 66,000円 |
| 捕手用(號SAKEBI) | 1AJCH29200 | S-S型 | ワンピースウェブ | プレキシーエリートR | 71,500円 |
| 一塁手用 | 1AJFH29800 | TK型 | ファーストミット型 | プレキシーエリートR | 68,200円 |
| オーダー(全ポジション) | カスタム | 選択可 | 選択可 | プレキシーエリートR他 | 74,800円〜 |
サイズ表記はミズノ独自の基準で、内野手用が9前後(実寸約28.0cm)、投手用が11〜12(実寸約29.5〜30.5cm)、外野手用が12.75〜13(実寸約31.5〜33.0cm)となっている。自分の手のサイズに合ったモデルを選ぶことが、グラブのパフォーマンスを最大限に引き出すポイントだ。
プレキシーエリートRレザーの品質テスト
ミズノプロの心臓部とも言えるのが「プレキシーエリートR」レザーだ。8週間の使用テストで、このレザーの品質を以下の観点から評価した。
柔軟性:新品状態では適度な硬さがあるが、手もみ型付けを施した後の馴染みの速さが際立つ。テスト開始から約2週間でポケットがしっかり形成され、ボールの収まりが格段に良くなった。競合のローリングス「HOHレザー」が3〜4週間かかるのと比較すると、明らかに馴染みが早い。
耐久性:8週間で約500球のゴロ捕球、200球のフライ捕球を行ったが、ポケット部分のへたりはほとんど見られなかった。ヒンジ部分の革もしなやかさを保っており、キップレザーの繊維密度の高さを実感した。ステアハイド製のグラブでは同じ使用量で若干のへたりが見られることがあるため、この耐久性は大きなアドバンテージだ。
グリップ力:湿度が高い日本の夏場を想定し、濡れた状態でもテストを実施した。プレキシーエリートRは水分を吸収しにくく、雨天時のグリップ力低下が最小限に抑えられている。ただし、専用のレザーコンディショナーでの定期的なメンテナンスは必須だ。
軽量性:内野手用モデルの重量は約560gで、軟式バットのSSK MM23と同様にミズノの軽量設計技術が活きている。長時間の守備練習でも腕の疲労を感じにくいのは大きなメリットだ。
実戦テスト:内野手用モデルの使用感
内野手用モデル(坂本モデル型、サイズ9)を中心にテストした結果を報告する。NPBのレギュラーシーズンを意識し、硬式球でのノック練習と試合形式での使用を重ねた。
ゴロ捕球:ポケットの深さが絶妙で、ショートバウンドの処理が非常にスムーズだった。従来モデルと比較して手口部が広くなったことで、グラブの開閉がよりスピーディーになり、捕球から送球への移行時間が体感で0.1〜0.2秒短縮された印象がある。ミズノプロの内野手用は「握りかえのしやすさ」に定評があるが、2026年モデルではその特徴がさらに際立っている。
送球動作との連携:内野手にとって最も重要なのは、捕球後いかに素早く正確に送球できるかだ。ミズノプロの内野手用は親指心が細めに設計されており、ボールを掴んだ後の手の動きに無駄がない。投球フォームの改善と組み合わせることで、守備力の総合的な向上が期待できる。
フィーリング:「上下フィット」の新設計は本物だった。手を入れた瞬間に指先までしっかりとレザーが沿う感覚があり、まるでオーダーグラブのようなフィット感が既製品で得られる。これはミズノプロが2026年モデルで最も力を入れた改良ポイントだけあって、期待を裏切らない仕上がりだ。
実戦テスト:投手用モデルの使用感
投手用モデル(河野モデル型、サイズ12)もテストした。投手用グラブで重要なのは、グリップの隠しやすさ、ボールの握り替えのしやすさ、そしてフィールディング性能の3点だ。
グリップの隠蔽性:タテ型ウェブの密度が高く、打者からボールの握りが見えない設計になっている。投手がフォークボールの投げ方を実践する際にも、握りを完全に隠すことができる。この点は投手にとって大きな安心材料だ。
フィールディング:投手用としてはやや大きめのサイズ12だが、ウェイトバランスが手元寄りに設計されているため、ピッチャー返しへの対応も遅れを感じなかった。河野竜生投手のように大きめのグラブを好む投手には最適なモデルだ。
耐久性テスト:投手用グラブは捕球頻度が野手用より少ないが、ブルペンでの使用を想定して毎日のキャッチボールで使用した。8週間後もウェブの緩みや革のへたりは見られず、シーズンを通して使える耐久性を確認できた。
実戦テスト:外野手用モデルの使用感
外野手用モデル(サイズ13)は、フライ捕球とスローイングの両面でテストした。
フライ捕球:ポケットが深く、ランニングキャッチでもボールが飛び出すリスクが低い。ショックアブソーバーウェブの衝撃吸収性能も優秀で、硬式球の強い衝撃を効果的に分散してくれる。肩を強くするトレーニングと合わせて外野守備を強化したい選手には、このグラブの安定感は心強い。
送球精度:外野手用グラブは大きいため、捕球から送球への切り替えがやや遅くなりがちだが、ミズノプロは親指部分のデザインにより握り替えがスムーズ。ライナーバック(直線的な捕球面)の設計が、ボールの位置を手の中で把握しやすくしている。
競合4モデルとの徹底比較
ミズノプロ硬式グローブの実力を正確に把握するため、主要競合4モデルとの比較を行った。いずれも各メーカーのフラッグシップモデルで、NPBプロ選手の使用実績がある製品だ。
| 項目 | ミズノプロ | ローリングス プロプリファード | ゼット プロステイタス | ウィルソン スタッフDUAL | SSK プロエッジ |
|---|---|---|---|---|---|
| レザー | プレキシーエリートR(キップ) | HOHレザー(キップ) | プロステイタスレザー(キップ) | プロストック選定レザー | プロブレインレザー |
| 価格帯 | 66,000〜74,800円 | 63,800〜71,500円 | 60,500〜68,200円 | 63,800〜70,400円 | 59,400〜66,000円 |
| 型付けまでの期間 | 約2週間 | 約3〜4週間 | 約2〜3週間 | 約2週間 | 約2〜3週間 |
| 重量(内野手用) | 約560g | 約580g | 約570g | 約565g | 約575g |
| NPB使用率 | 最多クラス | 上位 | 上位 | 中位 | 中位 |
| フィット感 | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★★★ | ★★★★☆ |
| 耐久性 | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★★☆ |
| 握り替えしやすさ | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★★★ | ★★★☆☆ |
| コスパ | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ | ★★★★☆ |
| オーダー対応 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
ローリングス プロプリファードとの比較
ローリングスのプロプリファードは、MLBでの使用率No.1を誇るグローブブランドだ。HOHレザーの品質は非常に高く、特に耐久性ではミズノプロと互角の性能を持つ。しかし、新品時の硬さがやや強く、型付けに3〜4週間かかるのが難点だ。フィット感に関しては、アメリカンフィットの設計思想のため、日本人の手にはミズノプロのほうが馴染みやすいと感じた。価格帯は63,800〜71,500円で、ミズノプロとほぼ同等だ。
ゼット プロステイタスとの比較
ゼット プロステイタスは、NPBでも根強い人気を持つ国産ブランドだ。価格帯が60,500〜68,200円とミズノプロよりやや手頃で、コストパフォーマンスに優れている。レザーの質感はミズノプロに近いが、やや軽めの仕上がりで、好みが分かれるところだ。型付けのしやすさは良好で、約2〜3週間で実戦投入できる。ただし、長期使用時の型崩れ耐性ではミズノプロが一歩リードしている印象だ。
ウィルソン スタッフDUALとの比較
ウィルソン スタッフDUALは、「DUAL」テクノロジーにより指芯と掌側で異なる革を使用することで、柔軟性と操作性を両立したモデルだ。フィット感と握り替えのしやすさではミズノプロと同等レベルの高評価で、特に内野手からの支持が厚い。ただし、NPBでのシェアはミズノプロに及ばず、モデルバリエーションもやや少ない。価格帯は63,800〜70,400円で、ミズノプロと同価格帯だ。
SSK プロエッジとの比較
SSKのプロエッジは、価格帯が59,400〜66,000円と最も手頃で、初めてのハイエンドグラブとして選びやすい。プロブレインレザーの品質も良好だが、キップレザーを使用するミズノプロと比較すると、革の繊維密度でやや劣る。握り替えのしやすさではミズノプロが明確に優位で、内野手の素早い捕球-送球動作を重視するならミズノプロを推奨する。
ポジション別の選び方ガイド
ミズノプロ硬式グローブをポジション別にどう選ぶべきか、私のテスト経験をもとにアドバイスする。
内野手(セカンド・ショート):サイズ9の坂本モデル型または村林モデルがおすすめだ。コンパクトなサイズで握り替えが速く、ダブルプレーの際に0.1秒でも早く送球に移れる設計になっている。Hウェブを選べばオールラウンドに使えるし、クロスウェブならより攻めた守備スタイルに対応できる。バッティングフォームの改善と同様に、グラブ選びも自分のプレースタイルに合わせることが重要だ。
内野手(サード・ファースト):サードはやや大きめのサイズ10がおすすめで、強烈なライナー性の打球をしっかり受け止められるポケットの深さが必要だ。ファーストは専用のファーストミット(TK型)を選ぼう。2026年モデルの新型ファーストミットは、ショートバウンドの処理能力が向上している。
投手:河野モデル(サイズ12)か隅田モデル(サイズ11)が選択肢だ。体格が大きくグラブで体の動きを隠したい投手は河野モデル、コンパクトにまとめたい投手は隅田モデルが適している。ウェブはタテ型かバスケット型を選び、打者からのボールの視認性を最小限にしよう。
外野手:サイズ13のスタンダードモデルか、西川モデル(サイズ12.75)がおすすめだ。フェンス際のキャッチやダイビングキャッチでは大きめのサイズが安心感をもたらすが、送球精度を重視するなら西川モデルのやや小さめサイズが機動力を活かせる。
捕手:號SAKEBIの新型S-S型を推奨する。ミズノプロの捕手用ミットは「挟み捕り」を意識した設計で、股関節ストレッチで柔軟性を高めたキャッチャーなら、低めのワンバウンド処理もスムーズにこなせるだろう。
型付け方法と手入れのコツ
ミズノプロ硬式グローブの性能を最大限に引き出すには、正しい型付けとメンテナンスが欠かせない。私が8週間のテスト期間中に実践した方法を紹介する。
型付けステップ1:湯もみ型付け:まず60〜70度のお湯に30秒ほどグラブ全体を浸し、革を柔らかくする。湯もみ型付けは専門店で行ってもらうのがベストだが、自分で行う場合はお湯の温度管理が重要だ。高温すぎると革が傷むので注意しよう。ミズノの公式サービスでは湯もみ型付けに対応している店舗もあり、1,000〜3,000円程度で依頼できる。
型付けステップ2:手もみ・叩き:湯もみ後、まだ革が柔らかいうちにポケット部分を木槌で叩き、理想的なポケットの形を作る。この際、自分の手をグラブに入れた状態で捕球位置を確認しながら叩くと、実戦的なポケットが形成される。
型付けステップ3:キャッチボール型付け:湯もみ・叩き後は、できるだけ多くのキャッチボールを行い、実際のボールの衝撃でポケットを馴染ませる。最初の1週間は1日100球を目安に使い込むと、2週間後には理想的な型に仕上がる。
メンテナンス:週に1回、専用のレザーコンディショナー(ミズノ純正の「ストロングオイル」がおすすめ)を薄く塗布し、柔らかい布で拭き取る。オイルの塗りすぎは革を重くし、型崩れの原因になるので、「薄く・均一に」が鉄則だ。使用後は新聞紙をポケットに入れて保管することで、湿気を吸収し革の寿命を延ばすことができる。
価格分析:ミズノプロは買う価値があるか?
ミズノプロ硬式グローブの価格帯は66,000〜74,800円(オーダー含む)で、硬式グローブとしては最高価格帯に位置する。この価格は、高校野球から社会人野球、そしてNPBを目指す本格的なプレーヤーにとって大きな投資だ。
コスト面での考え方:ミズノプロの耐久性を考慮すると、適切なメンテナンスを行えば3〜5年は使い続けられる。仮に3年使用した場合、1年あたりのコストは約22,000円で、1日あたりに換算すると約60円だ。一方、3万円台の中価格帯グラブは1〜2年で型崩れすることが多く、結果的にミズノプロのほうがコストパフォーマンスが良い場合もある。
オーダーグラブの魅力:74,800円からのオーダーグラブでは、レザーカラー、ウェブ形状、指の長さ、バックスタイルなどを細かくカスタマイズできる。自分の手に完璧にフィットするグラブが欲しいなら、オーダーは十分に検討する価値がある。納期は約2〜3ヶ月なので、シーズン開幕に間に合わせるなら年末〜1月までの発注が理想的だ。
購入先の選び方:ミズノの公式オンラインストア、野球専門店(ベースマン、スポーツゼビオ、ヒマラヤ等)、楽天市場やAmazonでも購入可能だ。専門店では型付けサービスが含まれることが多く、初めてのミズノプロ購入なら専門店がおすすめだ。セール時には10〜15%オフで購入できることもある。
メリット・デメリットまとめ
8週間のテストを通じて感じた、ミズノプロ硬式グローブのメリットとデメリットを正直にまとめる。
メリット(Pros)
- プレキシーエリートRレザーの品質が圧倒的で、柔軟性と耐久性のバランスが最高レベル
- 2026年モデルの「上下フィット」設計により、既製品でもオーダーに近いフィット感を実現
- 型付けまでの期間が約2週間と短く、シーズン中の乗り換えにも対応しやすい
- NPBプロ選手の使用モデルと同一仕様で購入できる安心感
- ポジション別のラインナップが豊富で、自分のプレースタイルに最適なモデルを選べる
- オーダー対応で完全カスタマイズが可能
- 握り替えのしやすさが業界トップクラスで、内野手の素早いプレーをサポート
- リセールバリューが高く、中古市場でも需要がある
デメリット(Cons)
- 価格が66,000〜74,800円と高額で、学生や初心者には負担が大きい
- カラーバリエーションが保守的で、派手なデザインを好む選手には物足りない
- 人気モデルは品薄になりやすく、シーズン直前の入手が困難な場合がある
- オーダーグラブの納期が2〜3ヶ月と長い
- 軟式用のミズノプロと比較すると、硬式用は新品時の硬さがやや強い
NPB選手の使用事例と評判
ミズノプロ硬式グローブは、NPBで最も多くの選手が使用するブランドの一つだ。2026年シーズンでは、以下の選手が注目のミズノプロ使用者だ。
郡司裕也(日本ハム・捕手):2026年に新規ブランドアンバサダーとして契約。ボールを「挟み捕り」しやすい特注モデルを使用しており、フレーミング技術の高さをグラブが支えている。
河野竜生(日本ハム・投手):大きめサイズ12のグラブを愛用し、長身から繰り出す投球フォームの中でグラブを効果的に使って体の開きを抑えている。
村林一輝(楽天・内野手):クロスウェブを採用した内野手用モデルで、堅実な守備を支えている。握りかえのしやすさを最優先に設計された彼のモデルは、アマチュア内野手にも人気が高い。
隅田知一郎(西武・投手):コンパクトなサイズ11のモデルを使用。左腕投手の隅田選手は、フィット感の良さを重視してミズノプロを選択している。
西川史礁(ロッテ・外野手):操作性と掴みの両立を実現したモデルを使用。若手外野手として守備力でもアピールする西川選手にとって、ミズノプロの信頼性は大きな武器だ。
これらの選手モデルは市販されており、同一仕様のグラブを一般プレーヤーも購入できる。プロ選手と同じ道具を使えるという点は、ミズノプロの大きな魅力の一つだ。岡本和真選手の成績分析で紹介したようなトップ選手たちも、道具選びには徹底的にこだわっている。
オーダーグラブの注文ガイド
ミズノプロのオーダーグラブは、既製品では得られない完璧なフィット感を実現するための最終手段だ。オーダーの流れと注意点を解説する。
オーダー可能なカスタマイズ項目:
- レザーカラー:ブラック、オレンジ、タン、ナチュラルなど10色以上から選択可能
- ウェブ形状:Hウェブ、クロスウェブ、バスケットウェブなど20種類以上
- バックスタイル:通常バック、クローズドバック、オープンバックの3タイプ
- 指の長さ・幅:標準、長め、短めの3段階で調整可能
- 親指・小指の芯の硬さ:硬め、標準、柔らかめの3段階
- 刺繍:名前や背番号の刺繍をグラブ本体に入れることが可能
- 紐の色:本体と異なるカラーの紐を選択可能
オーダーの流れ:ミズノの公式サイトまたは提携の野球専門店でオーダーシートに記入し、カスタマイズ内容を指定する。専門店では実際にサンプルグラブを試着しながらフィッティングができるため、初めてのオーダーなら店頭での発注がおすすめだ。納期は通常2〜3ヶ月で、繁忙期(12〜2月)にはさらに延びる場合がある。
オーダー価格:硬式用オーダーは74,800円からで、刺繍やプレミアムレザーのオプションを追加すると80,000円を超えることもある。高額だが、自分だけの一点モノのグラブが手に入ると考えれば、本気でプレーするプレーヤーには価値ある投資だ。
ミズノプロ硬式グローブの総合評価
8週間にわたるテストを終えて、ミズノプロ硬式グローブの総合評価は5段階中4.5だ。減点要因は価格の高さのみで、品質・性能面では文句なしのトップレベルだ。
こんな人におすすめ:
- 高校野球の公式戦で使えるハイエンドグラブを探している選手
- 大学・社会人野球で長期間使える耐久性の高いグラブが欲しい選手
- NPBを目指す本格的なプレーヤー
- 既製品でもオーダーに近いフィット感を求める選手
- 内野手で握り替えの速さを最優先する選手
こんな人にはおすすめしない:
- 予算が5万円以下の選手(ゼット プロステイタスやSSK プロエッジを検討しよう)
- 草野球でカジュアルに使いたい選手(ミズノ グローバルエリートで十分)
- 派手なカラーリングやデザインを重視する選手
最終的に、ミズノプロ硬式グローブは「日本野球の最高峰グラブ」という評価に相応しい製品だ。プレキシーエリートRレザーの品質、2026年モデルのフィット感の改善、そしてNPBプロ選手と同一仕様で使えるという信頼感は、他メーカーにはない大きな魅力だ。価格に見合う価値は間違いなくあると断言できる。下半身トレーニングや体幹トレーニングで鍛えた身体能力を、このグラブで最大限に発揮してほしい。
よくある質問(FAQ)
Q: ミズノプロの硬式グローブと軟式グローブの違いは?
A: 硬式用はプレキシーエリートRレザー(キップ革)を使用し、革の厚みと密度が軟式用より高い。硬式球の衝撃に耐えるため、ポケット部分の補強もしっかりしている。軟式用は柔らかめのレザーで、価格も硬式用より1万〜2万円ほど安い。硬式球で練習する場合は必ず硬式用を選ぼう。
Q: ミズノプロは高校野球の規定に適合しているか?
A: ミズノプロ硬式グローブは、高校野球連盟(高野連)の規定に適合している。ただし、カラーに関しては投手用がブラウン系またはオレンジ系の単色に限定されるなどの規定があるため、購入前に確認しよう。オーダー時にも高野連対応のカラーを選択できる。
Q: 型付けは湯もみとスチーム、どちらがおすすめ?
A: ミズノプロの場合、湯もみ型付けがおすすめだ。プレキシーエリートRレザーは湯もみとの相性が良く、革の繊維が均一に柔らかくなるため、自然なポケットが形成されやすい。スチーム型付けも可能だが、部分的に柔らかくなりすぎるリスクがあるため、経験豊富な専門店に依頼しよう。
Q: グラブオイルはどのくらいの頻度で塗ればいい?
A: 使用頻度にもよるが、週1回を目安に薄く塗布するのが理想的だ。毎日練習する選手は週2回でも良いが、オイルの塗りすぎは革を重くし、型崩れの原因になる。塗布量は「指先に少量取り、薄く伸ばす」程度で十分だ。ミズノ純正のストロングオイルか、ローリングスのスーパーマルチクリーナーオイルがおすすめだ。
Q: ミズノプロのオーダーと既製品、どちらを買うべき?
A: 初めてのミズノプロなら既製品をおすすめする。2026年モデルはフィット感が大幅に改善されており、既製品でも十分に満足できる品質だ。2本目以降で「もっと自分に合ったグラブが欲しい」と感じたら、オーダーを検討しよう。既製品で自分の好みのサイズやポケットの形を把握してからオーダーするほうが、失敗のリスクが少ない。
Q: ミズノプロの寿命はどのくらい?
A: 適切なメンテナンスを行えば3〜5年は使用できる。プレキシーエリートRレザーのキップ革は繊維密度が高いため、ステアハイド製のグラブより型崩れしにくい。紐の交換やポケットの補修を定期的に行えば、さらに長く使い続けることも可能だ。NPBプロ選手は1シーズンで複数のグラブを使い分けるが、アマチュアレベルなら1つのグラブを大切に使い込むことで、自分だけの最高のフィット感が得られる。
Q: サイズ選びで迷った場合は?
A: ミズノプロのサイズは手の実寸よりやや大きめを選ぶのが一般的だ。内野手なら自分の手の長さ(中指の先から手首まで)を測り、18cm以下ならサイズ8〜9、18〜20cmならサイズ9〜10を選ぼう。可能であれば、実店舗で試着することを強くおすすめする。オンラインで購入する場合は、現在使用しているグラブのサイズを基準に選ぶと失敗が少ない。
Q: 中古のミズノプロは買っても大丈夫?
A: 状態次第だが、中古市場でのミズノプロは需要が高く、品質の良いものも多い。購入前にポケット部分のへたり具合、紐の状態、革の乾燥度を確認しよう。中古でも3万〜4万円程度の相場で取引されることが多いため、新品の半額近い価格で入手できるメリットがある。ただし、型付けが自分に合わない場合は再型付けが必要になるため、その費用も考慮しよう。