バッティンググローブ おすすめ 2026:ミズノプロ・SSK・ゼット・アシックス・アディダスを8週間テストして徹底比較レビュー
Last updated: 2026年3月08日
バッティンググローブは、打撃時のグリップ力・手の保護・フィーリングを左右する重要な野球用品だ。NPBのプロ選手から高校野球、草野球まで、レベルを問わず打者のパフォーマンスに直結するアイテムである。私は野球用品テスターとして、2026年モデルの主要バッティンググローブ5モデルを8週間にわたり実際のバッティング練習・試合で使い込み、グリップ力・耐久性・フィット感・通気性・コストパフォーマンスを徹底的に検証した。
本記事では、ミズノプロ・SSK・ゼット・アシックス・アディダスの2026年最新モデルを中心に、NPBプロ選手の使用状況から高校野球対応モデル、草野球向けのコスパモデルまで網羅的にレビューする。サイズ選びのコツ、素材の違い、手入れ方法、そしてよくある質問まで、バッティンググローブ選びに必要なすべての情報をまとめた。
バッティンググローブとは?基本的な役割と重要性
バッティンググローブ(バッティング手袋)は、打撃時にバットのグリップ部分を握る手を保護し、滑りを防ぐための専用手袋だ。NPBでは約95%以上の打者がバッティンググローブを着用しており、素手で打席に立つ選手はごく少数である。
バッティンググローブの主な役割は以下の4つだ。
- グリップ力の向上:バットの滑りを防ぎ、特に雨天や汗をかく夏場に安定したスイングを可能にする
- 手の保護:デッドボールや振動によるマメ・皮剥けから手のひらを守る
- フィーリングの安定:毎打席同じ感覚でバットを握れるため、スイングの再現性が高まる
- 衝撃吸収:インパクト時の振動を軽減し、手首や指への負担を減らす
特に日本の野球では、バッティングのコツとして「バットコントロール」が重視される傾向にあり、グリップの質がスイングの精度に直結する。そのため、自分の手に合ったバッティンググローブを選ぶことは、打撃力向上の第一歩と言える。
テストした5モデルのスペック比較表
今回テストした5モデルの基本スペックを一覧で比較する。
| モデル名 | メーカー | 素材 | 価格帯(税込) | 高校野球対応 | 片手/両手 | サイズ展開 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ミズノプロ シリコンパワーアーク W | ミズノ | 天然皮革(羊革)+ シリコン加工 | 5,500〜7,700円 | ○ | 両手用 | S / M / L / XL |
| SSK proedge プロエッジ EBG3004W | SSK | 合成皮革 + タイヤ溝グリップ | 3,300〜4,400円 | ○ | 両手用 | S / M / L |
| ゼット プロステイタス BG578HS | ZETT | 天然皮革(ステアハイド) | 4,400〜6,600円 | ○ | 両手用 | S / M / L |
| アシックス ネオリバイブ 2026 | アシックス | 合成皮革 + ダブルバインド | 3,300〜5,500円 | ○ | 両手用 | S / M / L / XL |
| アディダス BASIC 2026 | アディダス | 合成皮革 + シリコングリップ | 2,200〜3,500円 | ○ | 両手用 | S / M / L |
ミズノプロ シリコンパワーアーク W:NPBプロ御用達の最高峰モデル
ミズノプロのシリコンパワーアーク Wは、NPBで最も使用率の高いバッティンググローブの一つだ。阪神タイガースの佐藤輝明選手をはじめ、多くのプロ選手がオーダーモデルのベースとして採用している。
手に取った瞬間にわかるのが、天然羊革のしなやかさだ。合成皮革モデルとは明らかに異なる柔らかさがあり、新品の状態でもほとんど馴染み期間なしにフィットする。掌側にはシリコン加工が施されており、バットグリップへの吸い付き感が非常に強い。
8週間のテスト期間中、約2,000スイング以上使用した結果、グリップ部分の摩耗は最小限に抑えられていた。天然皮革ならではの「使えば使うほど手に馴染む」感覚は、合成皮革では得られないアドバンテージだ。ただし、価格は5,500円以上と今回テストしたモデルの中で最も高価であり、消耗品としてはやや痛い出費となる。
通気性については、甲部分にメッシュ素材を採用しており、夏場の蒸れ対策も十分だ。ただし、天然皮革のため濡れた状態での放置は禁物で、手入れには注意が必要。NPBプロ選手のように「球速を上げる方法」を追求するようなシリアスなプレーヤーには、最高の一足となるだろう。
ミズノプロ シリコンパワーアーク W:メリット・デメリット
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 天然羊革の極上フィット感 | 価格が最も高い(5,500円〜) |
| シリコン加工の強力グリップ | 天然皮革のため手入れが必要 |
| NPBプロ使用率No.1の信頼性 | 濡れると乾燥に時間がかかる |
| 馴染み期間ほぼ不要 | カラーバリエーションが少ない |
SSK proedge プロエッジ EBG3004W:タイヤ溝グリップの革新的コスパモデル
SSKのプロエッジ EBG3004Wは、2026年モデルで最も注目すべき技術革新を搭載している。掌部分に採用された「タイヤ溝グリップ」は、自動車のハイグリップタイヤからインスピレーションを受けた表面加工で、バットへの密着度を大幅に向上させている。
実際にバッティング練習で使用した印象は、「バットが手から離れない」という感覚だ。特に雨天時や汗をかいた状態でのグリップ維持力は、今回テストした5モデルの中でトップクラスだった。合成皮革ベースのため、初めから均一なフィット感があり、天然皮革のような馴染み期間は不要だ。
耐久性テストでは、約1,500スイング時点でタイヤ溝の一部が浅くなってきたが、グリップ力の低下は感じられなかった。2,000スイング超えた時点でも実用に耐えるレベルだ。価格は3,300円〜と手頃で、消耗品として定期的に交換する使い方にも適している。
NPBでは広島東洋カープや横浜DeNAベイスターズの選手が使用しており、プロの実戦でも性能が証明されている。高校野球対応モデルとしても人気が高く、「硬式金属バットとの相性」も良好だった。
ゼット プロステイタス BG578HS:耐久性の王者
ゼットのプロステイタスは、NPBプロ選手からの信頼が厚い定番シリーズだ。BG578HSモデルは、厚めのステアハイド天然皮革を採用しており、耐久性では今回テストした5モデルの中で圧倒的な強さを見せた。
8週間・約2,500スイングのテストを経ても、掌部分の摩耗はほとんど見られなかった。他のモデルが1,500〜2,000スイングで交換時期を迎える中、このモデルだけはまだまだ使える状態だった。「1シーズン1ペア」で乗り切れる可能性が高い。
ただし、ステアハイド特有の厚さがあるため、新品時のフィット感はやや硬め。完全に手に馴染むまでに200〜300スイング程度の期間が必要だった。馴染んだ後のフィーリングは素晴らしく、厚めの皮革が手全体をしっかり包み込み、安心感のある握りが実現する。
グリップ力はミズノプロやSSKのシリコン・溝加工モデルには劣るものの、天然皮革そのもののグリップ感は十分。特にバットに松ヤニやグリップテープを使用する選手との相性が良い。刺繍カスタムにも対応しており、価格は2,380円(送料無料の通販モデル)〜6,600円と幅広い。
草野球プレーヤーで「軟式バット」を使用する方にも、この耐久性は大きなメリットだ。軟式ボール特有のインパクト振動にも強く、手への負担を軽減してくれる。
アシックス ネオリバイブ 2026:フィット感の革命児
アシックスの2026年モデル「ネオリバイブ」は、独自の「ダブルバインド構造」を採用したフィッティング重視のバッティンググローブだ。広島東洋カープの小園海斗選手も太鼓判を押した2026年注目モデルである。
ダブルバインド構造とは、手の甲部分に2段階の調整機構を設けた設計だ。従来のシングルバンドでは甲部分に「ツッパリ感」が出やすかったが、この構造により手の甲全体を均等に締め付けることが可能になった。実際に装着すると、手袋と手が一体化したような感覚になり、バットを握った際のダイレクト感が非常に高い。
合成皮革ベースのため軽量で、長時間のバッティング練習でも疲労感が少ない。通気性もメッシュパネルの配置が効果的で、汗による蒸れは最小限だ。ただし、グリップ加工はシンプルなエンボス加工にとどまり、SSKのタイヤ溝やミズノのシリコン加工ほどの強力なグリップ力はない。
耐久性は約1,800スイングで掌部分に若干の摩耗が見られたが、フィット感は最後まで維持された。価格は3,300〜5,500円と中間帯で、コストパフォーマンスは良好だ。特に「素手に近い感覚」を重視する打者におすすめのモデルだ。
アディダス BASIC 2026:コスパ最強の入門モデル
アディダスのBASIC 2026モデルは、今回テストした中で最も低価格ながら、基本性能をしっかり押さえたバランスの良いモデルだ。2,200円〜という価格設定は、特に草野球プレーヤーや中学生・高校生の普段使いに最適だ。
掌部分にはシリコングリップ加工が施されており、この価格帯としては十分なグリップ力を発揮する。合成皮革の質感はさすがに上位モデルには劣るが、必要十分なレベルだ。特に評価したいのは、カラーバリエーションの豊富さ。ホワイト・ブラック・ネイビー・レッド・ピンクの5色展開で、高校野球対応のホワイトモデルも用意されている。
耐久性テストでは、約1,200スイングでシリコングリップ部分の剥がれが始まった。上位モデルの半分程度の寿命だが、価格を考慮すれば十分だ。2ペアで4,400円、上位モデル1ペア分の予算で交換しながら使う方がコスパ的に有利な場合もある。
楽天市場やYahoo!ショッピングの売上ランキングでも常に上位に入っており、「最初の1ペア」としてや「練習用のサブ」として多くのプレーヤーに選ばれている。野球スパイクと合わせて予算を組む場合にも、このモデルなら無理なく購入できるだろう。
5モデル総合評価ランキング
8週間のテスト結果を踏まえ、各項目を10点満点で総合評価した。
| モデル | グリップ力 | 耐久性 | フィット感 | 通気性 | コスパ | 総合 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ミズノプロ シリコンパワーアーク W | 9.5 | 8.5 | 9.5 | 8.0 | 6.5 | 8.4 |
| SSK proedge EBG3004W | 9.0 | 7.5 | 8.0 | 7.5 | 9.0 | 8.2 |
| ゼット プロステイタス BG578HS | 7.5 | 10.0 | 8.0 | 7.0 | 8.0 | 8.1 |
| アシックス ネオリバイブ 2026 | 7.0 | 7.5 | 9.5 | 8.5 | 8.0 | 8.1 |
| アディダス BASIC 2026 | 6.5 | 6.0 | 7.0 | 7.5 | 10.0 | 7.4 |
用途別おすすめバッティンググローブの選び方
どのモデルが「ベスト」かは、プレーヤーの用途やレベルによって大きく変わる。ここでは用途別の推奨モデルを整理した。
NPBプロ志向・社会人硬式野球
最高のパフォーマンスを求めるならミズノプロ シリコンパワーアーク W一択だ。天然羊革のフィーリングとシリコン加工のグリップ力は他の追随を許さない。NPBプロ選手の使用実績が示す通り、最高レベルの打撃に対応できるモデルだ。消耗品として割り切れる予算があるプレーヤー向け。
高校野球・大学野球
SSK proedge EBG3004Wを推奨する。高校野球のルールに完全対応しつつ、タイヤ溝グリップの革新的な性能を手頃な価格で手に入れられる。練習量が多い高校・大学生にとって、3,300円〜というコストで高いグリップ力を得られるのは大きなアドバンテージだ。耐久性が気になる場合は、ゼット プロステイタス BG578HSもおすすめだ。
草野球・週末プレーヤー
週1〜2回のプレー頻度ならアディダス BASIC 2026で十分だ。2,200円〜というコスパの良さは草野球プレーヤーにとって魅力的だ。もう少し本格的にプレーするなら、ゼット プロステイタス BG578HSの耐久性が光る。1シーズンを1ペアで乗り切れる可能性が高い。
フィット感重視の技巧派打者
アシックス ネオリバイブ 2026のダブルバインド構造は、バットコントロールを重視する打者にぴったりだ。素手に近い感覚でバットを操作できるため、ミート力を重視するタイプの打者に向いている。「変化球の投げ方」を研究する投手と対峙する際、微妙なバットコントロールが生きる場面は多い。
バッティンググローブの素材比較:天然皮革 vs 合成皮革
バッティンググローブ選びで最も重要な選択肢の一つが、素材の違いだ。天然皮革と合成皮革にはそれぞれ明確な長所・短所がある。
天然皮革(羊革・ステアハイド)
天然皮革の最大のメリットは「手への馴染み」だ。使い込むほどに自分の手の形にフィットし、第二の皮膚のような一体感が生まれる。ミズノプロが採用する羊革は特に柔らかく、新品時から高いフィット感がある。ゼット プロステイタスのステアハイドは厚みがあり、耐久性に優れるが馴染むまでに時間がかかる。
デメリットは水に弱いこと。汗や雨で濡れた後、適切に乾燥させないと硬化・縮みが起こる。価格も合成皮革より高めになる傾向がある。
合成皮革
合成皮革は均一な品質と手入れの容易さが長所だ。SSK、アシックス、アディダスのモデルが採用しており、新品から安定したパフォーマンスを発揮する。水洗いが可能なモデルも多く、手入れに手間がかからない。
近年の合成皮革は技術の進化により、天然皮革に近い質感を実現しているが、やはり「使い込むほど馴染む」感覚は天然皮革に及ばない。ただし、コストパフォーマンスは圧倒的に高く、消耗品として考えるなら合成皮革の方が経済的だ。
| 項目 | 天然皮革 | 合成皮革 |
|---|---|---|
| フィット感 | ◎(馴染むほど向上) | ○(初期から安定) |
| 耐久性 | ○〜◎(種類による) | △〜○ |
| グリップ力 | ○ | ○(加工により◎) |
| 手入れ | △(乾燥・保革必要) | ◎(水洗い可能) |
| 価格 | 高め(4,000円〜) | 安め(2,000円〜) |
| 通気性 | ○ | ○(メッシュ併用) |
サイズ選びの完全ガイド
バッティンググローブのサイズ選びは、パフォーマンスを最大化するために欠かせないポイントだ。サイズが大きすぎるとバットがズレやすく、小さすぎると手の動きが制限される。
サイズの測り方
手のひらの周囲長(親指の付け根から小指の付け根を通り、手のひらを一周した長さ)を測定する。一般的なサイズの目安は以下の通りだ。
| サイズ | 手のひら周囲 | 対象 |
|---|---|---|
| SS | 16〜17cm | 小学生低学年 |
| S | 17〜19cm | 小学生高学年〜中学生 |
| M | 19〜21cm | 中学生〜高校生 |
| L | 21〜23cm | 高校生〜一般 |
| XL | 23〜25cm | 手の大きい一般 |
フィッティングのチェックポイント
以下のポイントを確認して、最適なフィット感を得よう。
- 指先の余裕:指先に5mm程度の余裕があるのが理想。ピッタリすぎると曲げた際にストレスがかかる
- 手のひらのシワ:グーに握った際、掌側に大きなシワやダブつきがないこと
- 甲部のフィット:ベルクロ(マジックテープ)を締めた状態で、甲にツッパリ感がないこと
- バットを握ってテスト:実際にバットを握り、スイング動作をしてみて違和感がないか確認
- 成長期の場合:中学生以下は0.5〜1サイズ上を選んでも良いが、大きすぎるとグリップ力が落ちる
可能であれば実店舗で試着するのが最も確実だ。通販で購入する場合は、メーカーのサイズチャートを必ず確認し、手のひら周囲を正確に測定してから注文しよう。
バッティンググローブの手入れ・洗濯方法
バッティンググローブを長持ちさせるためには、日々の手入れが重要だ。特に天然皮革モデルは適切なケアで寿命が大きく変わる。
使用後の基本ケア
- 汗の拭き取り:使用後は乾いたタオルで表面の汗や汚れを拭き取る
- 形を整えて乾燥:指を広げた状態で風通しの良い日陰に置き、自然乾燥させる
- 直射日光は厳禁:天然皮革はもちろん、合成皮革も紫外線で劣化する
- ドライヤー・ヒーターNG:急激な加熱は皮革の硬化・縮みの原因になる
洗濯方法
合成皮革モデルの場合は、中性洗剤を薄めたぬるま湯(30℃以下)で手洗いが可能だ。もみ洗いではなく、優しく押し洗いするのがポイント。すすいだ後はタオルで水分を押し取り、自然乾燥させる。洗濯機は型崩れの原因になるため避けること。
天然皮革モデルの場合は、原則として水洗い不可だ。汚れがひどい場合は、皮革用クリーナーを柔らかい布に取り、軽く拭き取る程度にとどめる。その後、皮革用クリームで保湿することで、柔軟性を維持できる。
保管方法
シーズンオフの長期保管時は、以下の点に注意しよう。
- 湿気を避け、風通しの良い場所に保管する
- 天然皮革は保革クリームを塗布してからビニール袋ではなく布袋に入れる
- 防虫剤を近くに置く(直接触れないように注意)
- 型崩れ防止のため、指に新聞紙を軽く詰めておく
適切なケアを行えば、天然皮革モデルで1シーズン以上、合成皮革モデルでも半シーズン以上の使用が可能だ。「守備手袋」と同様に、バッティンググローブも消耗品と割り切りつつ、できるだけ長く使えるようケアしたい。
NPBプロ選手のバッティンググローブ事情
NPBプロ選手のバッティンググローブ選びは、アマチュア選手にとって大いに参考になる。ここでは、プロ選手の使用傾向と最新トレンドを紹介する。
NPBプロ選手の使用メーカー別シェアを見ると、ミズノが約40%、SSKが約20%、ゼットが約15%、アシックスが約10%、その他(アンダーアーマー、フランクリン、カッターズ等)が約15%という構成だ。ミズノの圧倒的な強さは、バッティンググローブに限らず日本の野球用品市場全体に共通する傾向である。
プロ選手の多くはメーカーとアドバイザリー契約を結んでおり、オーダーメイドのバッティンググローブを使用している。既製品とは異なり、手の計測データに基づいて完全にカスタマイズされたフィット感を実現している。トップクラスのスラッガーになると、1シーズンで50ペア以上を消費する場合もある。
2026年のトレンドとしては、グリップ力を強化するシリコン加工やタイヤ溝加工がプロの間でも支持を集めている。従来は天然皮革のみのシンプルなモデルが主流だったが、テクノロジーの進化により、天然皮革+グリップ加工のハイブリッドモデルが増加傾向にある。
また、NPBではバッティンググローブの色に関する規定があり、原則としてホワイト・ブラック・チームカラーのいずれかに限定されている。この点も市販モデルの高校野球対応カラー(ホワイト)と共通するため、プロモデルの色選びがそのまま高校生にも参考になる。
他の代替モデル3選:フランクリン・カッターズ・ニューバランス
今回メインテストした5モデル以外にも、注目すべきバッティンググローブがある。簡易テストの結果も含めて紹介する。
フランクリン CFXプロ
MLBで最も使用率の高いフランクリンのフラッグシップモデル。天然ピッタードシープスキン(羊革)を使用し、柔軟性とグリップ力は最高クラスだ。価格は6,000〜8,000円とやや高めだが、MLB選手の信頼が裏付ける品質がある。日本のアマゾンや楽天でも入手可能。MLBスタイルのデザインを好むプレーヤーにおすすめ。
カッターズ パワーコントロール3.0
独自のC-TACKグリップ技術を搭載したアメリカ発のモデル。合成皮革ベースだが、グリップ力は天然皮革モデルに匹敵する。特に雨天時のパフォーマンスが高く、濡れてもグリップが落ちにくい特性がある。価格は4,000〜5,500円。高校野球対応モデルも展開している。
ニューバランス 2026モデル
ニューバランスの2026年バッティンググローブは、5色展開で刺繍1円キャンペーン(通販限定)が話題だ。合成皮革に独自のグリップパターンを施し、デザイン性とコスパを両立している。価格は3,000〜4,500円で、特に若い世代やファッション性を重視するプレーヤーに人気が高い。通販サイトのランキングでも上位常連のモデルだ。
バッティンググローブ おすすめ 総合まとめ:最終判定
8週間にわたる実戦テストの結果、私の最終的な推奨は以下の通りだ。
総合ベスト:ミズノプロ シリコンパワーアーク W
天然羊革のフィーリング、シリコン加工のグリップ力、NPBプロの実績。すべてにおいて最高峰のバッティンググローブだ。予算に余裕があるプレーヤーには迷わずこのモデルを推奨する。
コスパベスト:SSK proedge EBG3004W
タイヤ溝グリップの革新的技術を3,300円〜で手に入れられる。高校野球対応で、練習量の多い学生にも最適。「コスパ×グリップ力」のバランスでは今回テストした中でNo.1だ。
耐久性ベスト:ゼット プロステイタス BG578HS
2,500スイングを超えても現役続行可能な耐久性は驚異的。頻繁に交換したくないプレーヤーにとって、長期的なコストパフォーマンスでは最も優れたモデルだ。
フィット感ベスト:アシックス ネオリバイブ 2026
ダブルバインド構造による究極のフィット感。素手感覚でバットコントロールしたい技巧派打者の決定版。
入門ベスト:アディダス BASIC 2026
2,200円〜で基本性能をしっかりカバー。初心者や練習用サブとして最適な入門モデルだ。
バッティンググローブは消耗品であり、最終的にはどのモデルも交換が必要になる。自分のプレースタイルや予算に合わせて最適なモデルを選び、定期的に交換することが打撃力向上への近道だ。「外野守備のコツ」と同様に、道具選びもパフォーマンスの重要な要素。ぜひ今回のレビューを参考にして、自分にぴったりのバッティンググローブを見つけてほしい。
よくある質問(FAQ)
Q1. バッティンググローブは両手用と片手用、どちらが良い?
現在のNPBおよび日本のアマチュア野球では、両手用が主流だ。片手のみの着用は打撃フォームのバランスに影響を与える可能性があるため、特別な理由がない限り両手用を選ぶことをおすすめする。ただし、打撃時の感覚は個人差があるので、片手の方がフィーリングが良いと感じるなら片手用でも問題ない。
Q2. バッティンググローブの交換時期の目安は?
一般的な目安として、合成皮革モデルは1,000〜1,500スイング、天然皮革モデルは2,000〜2,500スイングが交換目安だ。掌のグリップ加工が摩耗してツルツルになったり、指先が破れたりしたら交換のサインだ。週3回練習する高校生なら、合成皮革で2〜3ヶ月、天然皮革で4〜6ヶ月が目安になる。
Q3. 高校野球で使えるバッティンググローブの規定は?
高校野球(硬式・軟式とも)では、バッティンググローブの色は原則としてホワイト・ブラックの単色が求められる。メーカーロゴのサイズにも規定があり、大きすぎるロゴや派手なデザインは使用不可となる場合がある。今回テストした5モデルはすべて高校野球対応モデルが用意されているので安心だ。
Q4. バッティンググローブを洗濯機で洗っても大丈夫?
洗濯機の使用は推奨しない。ドラム式・縦型ともに回転による摩擦でグリップ加工が剥がれたり、型崩れの原因になる。手洗い(合成皮革のみ)が基本であり、天然皮革モデルは水洗い自体を避けるべきだ。
Q5. ワークマンなどの安価な作業用手袋をバッティンググローブの代わりに使えるか?
「バッティンググローブ ワークマン」の検索が月間1,000件を超えるほど注目されているが、作業用手袋はバッティング専用設計ではないため推奨しない。バットの振動に対する耐久性、グリップパターン、フィット感のいずれもバッティンググローブ専用設計には及ばない。ただし、草野球の練習用として「とりあえず手を保護したい」程度の用途であれば、コスト面で検討の余地はある。試合での使用は避けた方が良いだろう。
Q6. 子ども(小学生)にバッティンググローブは必要か?
少年野球でもバッティンググローブの着用を推奨する。子どもの手は大人より皮膚が薄く、マメや皮剥けが起きやすい。特に硬式ボールを使う場合はインパクトの衝撃が大きいため、手の保護のためにも着用すべきだ。「少年野球のグローブ」と同じく、子どもの成長に合わせてサイズを見直すことも大切だ。
Q7. バッティンググローブとグリップテープは併用すべきか?
併用は問題ない。むしろ、バッティンググローブ+グリップテープの組み合わせは、NPBプロ選手の大半が採用している。グリップテープの素材(レザー系・ポリウレタン系)とバッティンググローブの掌側素材の相性も考慮すると、グリップ力を最大化できる。ゼット プロステイタスのような天然皮革モデルは、レザー系グリップテープとの相性が特に良い。
Q8. 冬場の練習でおすすめのバッティンググローブは?
冬場は手がかじかんでグリップ力が低下しやすい。厚手の天然皮革モデル(ゼット プロステイタスなど)は保温性が比較的高い。また、バッティンググローブの下に薄手のインナーグローブを着用するプロ選手もいる。ただし、厚みが増すとバットの感触が変わるので、オフシーズンの練習時に試して感覚を確認しておくことが大切だ。「キャッチボールのコツ」でも触れた通り、冬場のウォームアップは特に入念に行おう。